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シルバさん家族の支援活動

シルバさん家族の支援活動を終了することの報告

そしてご支援くださいました皆様への感謝

 皆様には今日までシルバさん家族の日本滞在をご支援くださいましてありがとうございました。この度、シルバさん家族の支援活動を終了することになりました。

 シルバさんとチャマニさん夫婦は2022年10月15日にスリランカに帰国いたしました。彼らが帰国することで、すでに23歳になったヘシャン君と20歳になったメヌシャさんに日本滞在ビザが発給され、彼らは日本の国で歩むことになりました。このことは入国管理局の指導によるものです。このような終結になりましたので、今日まで支援してまいりましたが、支援活動を終了することになりました。

  私たちがシルバさん家族の日本滞在を支援するようになりましたのは2008年からであります。当時、幼稚園の園長でもありました大塚平安教会の鈴木伸治牧師がシルバさん家族と出会うのは、二人の子ども達が幼稚園に順次入園したことから始まりました。日本での生活に困難を覚えている外国人の子どもを幼稚園に入れることで、幼稚園としても保育料等の減免をしておりました。当初は、この家族が滞在ビザのないままに日本で生活をしていることは認知しておりませんでした。しかし、入国管理局にビザなし滞在を指摘されました。シルバさん家族はどうしても日本滞在を希望されており、難民申請をしておりますので、鈴木伸治牧師がこの家族の仮滞在保証人になることでした。2008年にシルバさんが勤務していた会社に入管が入り、ビザのない外国人の不法労働者を取り締まったのでありました。それによりシルバさんは仕事を辞めなければならず、また会社の寮も退去しなければならなくなりました。その当時大塚平安教会には別館があり、とりあえずそこに住んでもらうことにしたのでした。その別館には、住人がいましたが、退去する予定を聞いていましたので、早めていただきシルバさん家族を住まわせたのでした。

 その後、シルバさん家族は入管には難民として日本滞在が認められませんでしたので、裁判で難民申請を得ようとしました。現・大塚平安教会の牧師の知人でもあります弁護士さんに裁判の弁護人としてお働きいただきました。しかし、裁判でも難民申請が認められませんでした。難民申請が却下されましたが、シルバさん家族にとりまして、日本での生活を望んでおり、二人の子どもたちには大学まで進ませたのでした。このような状況になりました時、入管はシルバさんとチャマニさん夫婦はスリランカに帰国するなら、二人の子どもには滞在ビザを発給すると示されたのであります。ほとんど日本で成長し、教育を受けた子どもたちでありますので、このまま日本で暮らすことになりました。

 2008年に「シルバさん家族支援委員会」を発足させ、皆様の貴いご支援をいただいてまいりました。シルバさんとチャマニさんがスリランカに帰国し、二人の子ども、ヘシャン君とメヌシャさんに滞在ビザが発給されましたので、この支援委員会を閉じることにいたしました。皆様の今日までの貴いご支援を心から御礼申し上げます。

 尚、皆様からご支援いただいた支援金につきましては、余剰金があります。今後、残務整理費が必要でありますが、残金はすべて大塚平安教会に献金させていただきますこと、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

2022年12月20日

シルバさん家族を支援する委員会

代表 鈴木伸治(現隠退牧師、前大塚平安教会牧師、前ドレーパー記念幼稚園園長)

委員 小室きよみ、鈴木スミ、古屋紘子(大塚平安教会員)

参与 菊池丈博(大塚平安教会牧師)

 

追記:

今日までシルバさん家族のご支援をいただきまして、幼稚園関係の皆様には心から感謝申し上げます。経過については上記の通りですが、お子さん達は日本で生活することになりました。

シルバさん家族のご支援を幼稚園関係の皆様にお願いしましたのは、二人のお子さんが幼稚園に在園したからであります。そのお子さんのヘシャン君につきましては大学を卒業し、会社に勤めております。妹のメヌシャさんには大学三年生で学んでいます。彼女もアルバイトをしながら学んでいるのです。

支援を終了しましたが、引き続き日本に滞在する二人のお子さんについて、見守っている次第です。尚、大塚平安教会の菊池丈博牧師は3月で退任されました。菊池牧師にも何かとお世話になった次第であります。 

改めまして、ご支援、ご協力くださいました幼稚園関係の皆様に心から御礼を申し上げます。  

2023年9月10日 鈴木伸治